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意地

ちょいとばかり字書きにやる気が出てきたので前回の寄り道ついでにもう一つ温めていたネタを
こっちは笑いどころなしのシリアス

少し、『真砂雅琵』と『真砂暗樹』が登場するけど、えば★あふの面子は知らないキャラだし、芝生関係の人しか知らんだろうなぁ

とりあえず、霞月の過去に関する伏線、ってことで

ちょいとばかり字書きにやる気が出てきたので前回の寄り道ついでにもう一つ温めていたネタを
こっちは笑いどころなしのシリアス

少し、『真砂雅琵』と『真砂暗樹』が登場するけど、えば★あふの面子は知らないキャラだし、芝生関係の人しか知らんだろうなぁ

とりあえず、霞月の過去に関する伏線、ってことで



「…つ、畜生が…」
暗く細い通路、壁に寄りかかり黒衣に身を包んだ青年が呻く様に呟く
「ゎ、動いちゃダメだってば。まだちゃんと傷塞がってなぃんだから」
同じく黒衣の少女が、壁を背に蹲る青年に言う
右の肩口から逆の脇腹にかけて一線、どっぷりと血の滴る傷口を抑え、青年は一つ溜息を吐いた
「…黒、帰ってギルドに報告しといてくれ…少々厄介だ、と…」
傷口を抑えていた腕にカタールをはめ直し、青年は懐から取り出した白い液体で満たされた小瓶を、一気に煽った
「ちょ、霞月はどぅすんのょ」
壁に肘を突き、何とか立ち上がると、彼は目が隠れる程の深紅の長髪をかき上げ、少女に蝶の羽を一つ握らせる
「…やられっぱなしは性に合わねぇ。一発ぶん殴って沈めてやる」
黒みがかったワインレッドの瞳が、キッ、と何もない暗い虚空を睨んだ
「だ、だめだってばっ。傷だってまだちゃんと治ってなぃのに!」
青年は見るからにフラフラとしている。立ち上がるだけで膝は笑い、壁に肘を突いて尚、今にも腰を抜かしそうだ
「いいから戻れ。こんな辛気臭ぇところで死んでたまるかよ」
壁から身を離し、少女の手を荒々しく握らせる。手の中の羽が魔力を帯び、ふんわりと光を放った
「ゃ、ちょ、戻るなら霞月も一緒に、っ──」
手の光が細々と消え、少女の姿はそれと同時に消えた。恐らくは最後に塒としたゲフェンの街の古宿にでも姿を現すだろう
青年はもう一度、ゆっくりと溜息を吐いた
「…ばーか。一緒に死なれちゃ困るんだっての」
呟き、青年の姿は闇の中に溶け込む様に消えた



──意地──



アサシンギルドから正式な任務要請を下され、俺はゲフェンの街に来ていた
ソロ気質が強いため、普段は一人で任務をこなすのだが、ギルドの命令により、今回は二人だ
それ程に厄介な仕事だとでも言うのだろうか

魔術と創造の街、ゲフェン
古来より不可視の力、或いは魔物と同等の力を研鑽し、培い、高めてきた都市
街の中央には天高く聳え立つ、通称ゲフェンタワーと呼ばれる塔があった
その西には、古の古城、グラストヘイム
長年に渡り力を誇示し続けた一つの王国だが、魔物共の侵略により、その栄位は今や見る影もない
グラストヘイム古城は、その規模の大きさから、大まかにエリアが分けられ、区分されている
死者達の眠る、修道院カタコンベエリア
囚人共が蠢く、監獄エリア
グラストヘイム最強と謳われる精鋭達の集う、騎士団エリア
難航不落と云われた所以たる、城内エリア
その屈強たる城の、唯一の裏口でもあり、最大の罠としても効果を発揮した、階段エリア
更には古の魔物共が巣食う、古城の最深部、地下エリア
今回の任務内容は、その騎士団エリアの調査だ
何でも、以前送り出したと言われる魔術師ギルドの調査員達が、未だ帰らずの状態だという
はっきり言って同情も何もないが、任務と言われれば致仕方あるまい

少し。ほんの少しだが、頭の奥で、チクリと何かが蠢いた
デジャヴの様に心当たりのない記憶が眼前を掠める



「暗樹、支度はいいのか?」
場所は、宿の一室だろうか
司祭の青年が、やや乱暴に部屋へ押し入り、魔術師の少年に話しかけた
「あぁ、兄貴、調度良かった。OKだよ」
「ん、そうか。じゃあ早速行くとするか」
司祭が、空間転移の方術を唱える
魔術師の少年は嬉しそうに顔を綻ばせ、開かれた転移方術に飛び乗る
その後を、司祭の青年が、やれやれ、といった風に続いた



───今のは…?

掠めたのは、ほんの一瞬
誰か知ってるような気もする…が、正直魔術師の関係者など限られるものだ
額に手を当て、少しまどろむ様に目を閉じる
すると、部屋のドアが威勢よく大袈裟な音を立てて開かれた
「ぉーっす!準備はぃぃかなー?」
少し、頭痛がした
ギルドの命令により、今回は俺一人の任務ではない
場所が場所だけに、せめて腕の立つ者を一人でいいから同行させろ、と何時までも駄々を捏ねる俺の喉笛に、煌く短剣の穂先を宛がい、マスターが仰せ遣った
基本、俺には協調性というものがあまりない
そのため誰かを連れ歩くのは余り好ましくはないし、知らない人間であればそれは尚更のことだった
まぁ、所属しているギルド、『ever★after』の面子と、俺の顔が知れてる連中は別格だが
仕方がないので、アサシンギルドの中で暇を持て余している人間の中から一人選ぶことに決めた
それが、たった今暗殺者似つかわしくない言動でドアを豪快に開け放った少女、黒姫だった
ダークブルーのサラサラとした長髪を両側で結い、生意気にも女としての艶を帯びたその体躯は、一般の男共を振り向かす分には上等だろう
端整だが何処か幼さを残した顔立ちは、暗殺者という裏の顔を隠すのにもいい
そもそも人当たりのいい性格なため、同業者の連中からの人気も高いようだ
それでも、至極当然裏の顔となればそんな社交性溢れる性格も、世の男共を騙す童顔も体も、『暗殺者』としての武器…否、凶器となり得るのだから女というものは恐ろしい
そういう意味では、黒姫も一流の暗殺者だ
「…全く、尻に敷かれる野郎共が増えるのにも頷けるな」
独り言を呟くと、目敏くそれを耳に入れた黒姫は、
「なーに?何ヵ言った?」
と頬を膨らませて詰め寄るように俺に歩み寄ってきた
「別にー。少なくとも黒にではないのは確かだから安心しろ」
ふい、と顔を逸らして言う
「むー。ま、ぃっか。で、どぅなのー?」
黒姫は既にシーフクロースを羽織り、行く気満々のようだ
正直、余り気分の乗らない仕事だが、
「そうも言ってらんねぇか…ほら、行くぞ」
俺もシーフクロースを羽織ると、一足先に部屋を出る
後ろからブーブーと何か文句をつけているようだが、軽くスルーして宿代を払うと、俺達二人はグラストヘイムへ向け歩き始めた
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プロフィール

大樹 來

Author:大樹 來
名前の読み:だいき らい
MMORPGラグナロクオンラインに関することしか書かない気でいるブログ
名前は『大嫌い』とかけただけ。ゴロがよかったんで
別に誰宛でもないんですけどね。あえて言うなら自分宛でしょうか
ともかく見てくれてる方には感謝感謝

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